ストーリーのジャンル「難題に直面した平凡な奴」について

小説の書き方
新庭紺
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こんにちわ、新庭(@araniwakon)です

今回はストーリーのジャンル「難題に直面した平凡な奴」についての話です。

ジャンルを意識することで、あなたの物語がとても良くなることをお約束します。

もし、あなたの作品が、主人公が事件に巻き込まれるような話だった場合、この記事を参考にしてみてください。

なお、ブレイクスナイダーの10のストーリージャンルについては、こちらの記事に書いています。

新庭紺
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その中の「難題に直面した平凡な奴」について、焦点を当ててみます

難題に直面した平凡な奴とは

このジャンルの定義はこうだ。<どこにでもいそうな奴が、とんでもない状況に巻き込まれる>。つまり、自分に起こりうると観客が思うストーリーの一つなのだ。観客はたいていが自分が普通の人間だと思っている。だから同じように普通の人間である主人公がそんな状況に追い込まれると、ついつい同情してしまう。

「SAVE THE CATの法則」ブレイク・シュナイダー  フィルムアート社

主人公が平凡でありながら、大きな困難に立ち向かうといったストーリーですね。

どんな作品があるか

「難題に直面した平凡な奴」の例としては「エネミー・オブ・アメリカ」「アルマゲドン」「ディープ・インパクト」があげられています。

エネミー・オブ・アメリカ

アルマゲドン

ディープ・インパクト

3つのポイント<無垢な主人公><突然の出来事><生か死か>

ブレイクスナイダーが言うに「難題に直面した平凡な奴」というジャンルは、3つのポイントがあります。

  1. <無垢な主人公>望みもしないトラブルに巻き込まれる
  2. <突然の出来事>警告なく、苦難の世界に押しやられる
  3. <生か死か>個人やグループ、社会の存続がかかっている
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それぞれについて解説していきます

<無垢な主人公>やっかいな事態に引きずりこまれる

 

主人公が難題に巻き込まれるというのが、このジャンルの特徴です。

また、ポイントとして、この主人公は「どこにでもいそうな平凡」です。

読者と同じような立ち位置で、同じ目線で物語を進めていきます。

何でもない日常が、とんでもない1日となってしまうのです。

そして、普通の人間だからこそ、その問題には、普通の人間として対応する必要があります。それは知恵や勇気といったものになることでしょう。

新庭紺
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普通の人間ならどう対応していくのか、というのが見どころでしょう

  1. 主人公は平凡な人間で、読者と同じ目線である
  2. とんでもないことに巻き込まれてしまう
  3. 普通の人間が、知恵と勇気を振り絞って解決する

<突然の出来事>警告なく、苦難の世界に押しやられる

主人公は、急に事件へ巻き込まれます。事前の警告はありません。

きっかけはいきなり発生し、主人公に襲いかかってきます。

ここでのポイントは、急に事件が起こったからこそ、素早く判断して行動に移さないといけないということです。

  1. 警告なく、事件に巻き込まれる
  2. 素早く判断し、行動に移す必要がある

<生か死か>個人やグループ、社会の存続がかかっている

主人公に直面した問題は、生きるか死ぬか、というものが望ましいです。

いきなり襲いかかってきた問題が「サイフを落とした」や「部屋にゴキブリが出た」といった場合、どうでしょうか。

サイフを落としたのなら、警察に行ったり、クレジットカードを止めたりと、対処方法は決まっていますよね。ゴキブリが出たのなら、外に追い出すか、殺虫剤で退治するかだと思います。

それが「学校に爆弾が仕掛けられた」というものだったら、どうでしょうか。

爆弾が爆発すると死ぬかもしれない。誰かが死ぬかもしれない。愛する人が死んでしまうかもしれない。じゃあどうやって解決したらいいのか。誰が解決するのか。爆弾はどういうものなのか。

そこに、主人公が自分で行動しなければならないという強い意志をもたせることで、物語は大きく動きます。

断然、ストーリーが気になるものになるに違いありません。

  1. 問題を解決しなければ、大切なものを失ってしまう

まとめ

以上、ストーリーから見た10ジャンルの「難題に直面した平凡な奴」でした。

新庭紺
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3つのポイントを意識して、作品を作ってみてください

  1. <無垢な主人公>望みもしないトラブルに巻き込まれる
  2. <突然の出来事>警告なく、苦難の世界に押しやられる
  3. <生か死か>個人やグループ、社会の存続がかかっている

ちなみにですが、今回の記事はこちらの本を参考にしております。

とても勉強になる本ですので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

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