感嘆符（！）と疑問符（？）の使い方【初心者向け小説の書き方】

今回は感嘆符（！）と疑問符（？）の使い方の話です。

小説内で感嘆符や疑問符を使うことは多いことでしょう。

使えるようになれば、小説の表現が広がります。

感嘆符（！）と疑問符（？） について

文化庁のくぎり符号の使ひ方 という資料に、感嘆符と疑問符それぞれの記載があります。

(12)感嘆符　！

一、感嘆符も普通の文には原則として用ひない。たゞし、必要に応じて感動の気持をあらはした場合に用ひる（例１）。
二、強め、驚き、皮肉などの口調をあらはした場合に用ひる（例２）

(１) ｢ちがふ、ちがふ、ちがふぞ！｣
(２) 放送のとき、しきりに紹介の「さん」づけを止して「し」にしてくれといふので、よくきいてみると、なんと、それは「氏」でなくて「師」であつた！

文化庁　 くぎり符号の使ひ方

(11)疑問符　？

一、疑問符は、原則として普通の文には用ひない。たゞし必要に応じて疑問の口調を示す場合に用ひる（例１） 。
二、質問や反問の言葉調子の時に用ひる（例２）。
三、漫画などで無言で疑問の意をあらはす時に用ひる（例略）

(１) ｢えゝ？なんですつて？｣
(２) ｢さういたしますと、やがて龍りう宮へお著きになるでせう。」
　　 ｢龍宮へ？｣

文化庁　 くぎり符号の使ひ方

！について

【！】は感嘆符（かんたんふ）と呼ばれています。

エクスクラメーション・マークやエクスクラメーション・ポイントといいます。

ビックリマークと呼ぶ方もいるでしょう。

看板で利用されていると、注意だったり危険であることを示すマークであるとされています。

小説内では、文章を強調したり、大声を出していると表現するときに利用されます。

？について

【？】は疑問符（ぎもんふ）と呼ばれています。

クエスチョンマークと言うのが一般的でしょうか。

小説内に限らず、会話文などで、疑問を表現するときに利用されます。

感嘆符と疑問符における４つのポイント

感嘆符と疑問符の使い方ですが、私としてはポイントが４つあると考えています。

それぞれ、例と一緒に解説していきます。

１．全角で使う

違いがわかりますでしょうか。

全角は【！】で、半角は【!】です。

全角文字というのは、１文字が２バイトの文字で、ひらがなや漢字はすべて全角文字です。

例えば、あいうえお、ＡＩＵＥＯ、アイウエオは全角文字です。

それに対して、半角文字は１文字が１バイトの文字です。英語の本でのアルファベットは半角で書かれています。カタカナも半角にできたりします。

AIUEOやｱｲｳｴｵは半角文字です。

小説では全角の！や？を使う必要があります。

これはルールなので、そう覚えてもらうのがいいです。

２．使った直後は全角スペースを空ける

！や？を使った後は１字空けます。

なお、 」（かっことじ）の直前にある場合は、１字空ける必要はありません。

カギ括弧については、こちらの記事で紹介しています。

３． 続けて使わないことが望ましい

続けて使う際には、注意してください。

WEB小説だったり、横書きの文章ならそこまで違和感はないかもしれません。

ですが、縦書き文章の場合「！！！」という風に連続していると、見栄えが悪いです。

基本的には１つで使うことが望ましいと私は考えます。

４．！や？をくっつけて使うこともある

さきほど、感嘆符や疑問符は、続けて使わないことが望ましいと言いました。

ですが、実はそれを可能にする方法もあります。

二重感嘆符です。

!!　です。

二重感嘆符なら、縦書きで利用しても違和感はないと思います。横書きでは使わないでいいと思いますが。

さきほど「！は全角」という話をしました。

ですが、半角の!!を２つ続けると、二重感嘆符というものになります。ライトノベルでよく使われていますね。【!?】だったり【?!】という表現です。

１つの時より強調しているように見えますので、利用されることがあります。

ちなみに、三重感嘆符（!!!）というのもあったりします。

まとめ

以上。

感嘆符と疑問符について、ご紹介しました。

使うと会話の表現が広げられる簡単な手法です。

使って損はないと私は考えます。

ただ、使いすぎには注意してください。

使いすぎると、安っぽく見えてしまいます。

ほどほどに使うのが、良いのではないでしょうか。