こんにちわ、新庭(@araniwakon)です
今回は三点リーダーの使い方をご紹介します。
三点リーダーを使うことで、小説の表現がグンと広がります。
ですが、三点リーダーを理解せずに使っていると、自分の首を締めることにもなりますので、しっかりと覚えていただきたいです。
小説を書く上で、文章作法について、理解しておく必要があると私は考えます。
文章を書く上でのルールですね
なぜなら、文章作法を守っていなければ、小説を読んでもらえないことがあるからです。
たとえばですが、下の文章を読んでください。
Bさん「俺は……小説が好きだ」
文章を読んで、あなたはどう思いましたか?
Aさんは、小説の書き方を知らないんだろう。この人の作品は、おもしろくなさそうだ……
私なら、そう感じます。
いやいや、おもしろければ、そんなの必要ないでしょ!
そういった意見もあると思います。
ですが、文章作法とは、小説への最低限の礼儀のようなものと私は考えます。作法が守られていないと、人によっては、それだけで読むのを辞めてしまいます。
大事なのは、自分がどう思うかではなく、読者がどう感じるかです。
文章作法が守られてないことで、どんなにおもしろい小説だったとしても、レベルの低いものだと思われてしまうのは、もったいないと思いませんか?
新人賞でも、文章作法はチェックされます。
そのため、文章作法を理解することは、重要なのです。
では、三点リーダーについて、ご説明していきます。
三点リーダーとは
三点リーダーとは「…」のことです。
文中で利用することで、沈黙や余韻を表現することができます。
どうして「……」を使ったら沈黙なんだろう?
みんなが使ってるから、そう決まってるんじゃないの?
そのような使い方が一般的で、認知されています。そう思っていて問題ありません。
ただ、案ではありますが、三点リーダーの使い方を、国語の表記法として国が作成しています。
◆これは、昭和二一年三月、文部省教科書局調査課国語調査室で作成したもので、文部省 で編修又は作成する各種の教科書や文書などの国語の表記法を統一し、その基準を示す ために編纂した四編の冊子のうちの一編です。
本省で編修または作成する各種の教科書・文書などの国語の表記法を統一し、その基準を示すために
文化庁 くぎり符号の使ひ方
一、送りがなのつけ方(案)
二、くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)
三、くりかへし符号の使ひ方〔をどり字法〕(案)
四、外国の地名・人名の書き方(案)
の四編を印刷に付した。この案はその一つである。
諸官庁をはじめ一般社会の用字上の参考ともなれば幸である。(文部省教科書局調査課国語調査室)
文化庁の【くぎり符号の使ひ方】という資料に、三点リーダーについて記載されています。
≪呼び名/符号≫
テンテン/……、…
テンセン/………
≪準則≫
一、テンテンは、ナカセンと同じく、話頭をかはすときや言ひさしてやめる場
合などに用ひる(例12)。
二、テンテンは引用文の省略(上略・中略・下略)を示す(例3)。
三、テンセンは会話で無言を示す(例4)。
四、テンセンはつなぎに用ひる(例5)文化庁 くぎり符号の使ひ方
≪用例≫
(1) 「それからね、……いやいや、もうなんにも申し上げますまい。」
(2) 「それもさうだけれど。……」
(3) そこで上述のごとき結果になるのである。……
(4) 「ごめんネ、健ちやん。」「……」
(5) 第一章序説…………一頁
日本語としての使い方の参考があったんですね
なんにせよ、三点リーダーは、沈黙を表したり、会話の途中で止まったりするような使い方をすると思っていれば大丈夫です。
三点リーダーの使い方
三点リーダー(…)は【……】という風に繋げて使います。
こんな感じですね。
三点リーダーは【さんてん】とか【・】で変換することができますが、変換すると【…】になります。
これを2つ繋げて【……】としてください。
私はこれをニコイチと読んでます
なぜ2つ繋げるのかということですが、諸説あるようですが、明確な理由はわかっていません。
たまに眺めの沈黙にしたい時は【…………】という風に【……】を繋げるといいでしょう。
三点リーダーを使う時の注意点
三点リーダーを使う時は、それがちゃんと三点リーダーなのかを注意するようにしてください。
なぜなら、あなたが使っているのが、実は三点リーダーじゃないかもしれないからです。
【・・・】や【。。。】を使ってる人を見ることがあります
よくある事例としては【・・・】を使っている方がいます。
見た目は同じように見えますが、これは三点リーダーではなく、中黒や中点と呼ばれるものです。
【・・・】は、1つの中黒を3つ並べています。ですが【…】は、これ自身が1つの字になっています。並べてみると、はっきりと違いがわかります。
中黒は、併記する単語の区切りや、外来語の区切りなどに用いられるもので、まったくの別物です。下記は例ですね。
そのため、ちゃんと【…】が使われているかを確認するようにしてください。
また注意点として、iPhoneなどのスマホでは、三点リーダーを変換すると、点が真ん中ではなく下に表示されてしまいます。これはフォントが原因です。
スマートフォンで小説を書いて、パソコンでも下に表示されてしまう場合は、正しい三点リーダーを辞書登録して使うのが良いでしょう。
まとめ
三点リーダーの使い方について、紹介しました。
三点リーダーはとても便利なものです。
あなたの小説も、三点リーダーを使うことで、表現の幅が広がるに違いありません。
簡単ですので、あなたも三点リーダーを使ってみてください。
文章作法については、どうでもいいと思っている方もいるかもしれませんが、守るだけで評価されることがあります。逆に、守らなければマイナス評価に繋がることがあります。
ご留意していただければと思います。
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