こんにちわ、新庭(@araniwakon)です
今回は「好き」を自分なりの言葉で「好き」を使わずに伝えてみましょう。
トレーニングですね。
100個、書きだしてみましょう。
例えばこんな感じ。
- きみから目が離せない
- きみといると飽きないね
- きみのためなら何だってできそう
これは自分の中の表現を広げるトレーニングになります。
そして、このトレーニングから、得られるものがあります。
表現の引き出しとは
好きと書くだけでいいんじゃない?
と言う方もいるかと多いことでしょう。
それでもいいかもですが、そう考えるともったいないです。
「好き」にも色んな好きがあります。
かの有名な夏目漱石が「I Love You」を「月が綺麗ですね」と言ったとか言わなかったとか、そういう話もあります。かっこいいですよね。
ドストレートに好きと表現するのもいいですが、そういった部分に作者のオリジナリティが出ると私は考えます。
自分なら、好きをどう表現するのか……
たとえばですが「あの人の目が綺麗だ」と書くよりも「あの人の、力強い目に吸い込まれてしまい、僕は目が離せない」みたいな感じで書いた方が、表現力としては上じゃないかと思います。
また、小説を書くとき、普段書いてる書き方や表現を書きがちではないでしょうか。
考えれば考えるほど、たくさんの「好き」の言い方があるのではないでしょうか。
100個目を考え抜いた時、あなたの今まで思いつかなかった好きが出てくるかもしれませんよ。
ひねり出して、自分の表現方法を見つけましょう
なぜ「好き」を考えるのか
好きというのは一番シンプルで、わかりやすい感情だからです。
根源的な感情です。
あなたは好きなものがありますよね?
好きという感情がない人は、おそらくいないでしょう。
一番シンプルな「好き」をまずやってみることで、感覚を掴むというわけです。
好きな人(キャラ)のことを思い浮かべるのがやりやすいですよ
100個の好きを書き出そう
さっそくやってみましょう。
制限時間を設けるのが、やる気が出て良いかもしれません。
今から小説のトレーニングします。
1時間で「好き」という感情を「好き」という単語を使わないで表現します。
例)きみといると飽きないね
100個考えます。
自分の中にある表現の幅を無理矢理にでも広げます。制限時間は19時10分。
興味ある方は一緒にどうぞ。
— あらにわ(新庭紺)@社畜小説家 (@araniwakon) January 12, 2020
1時間でやってみましたが、1時間では70個が限界でした
1時間半くらいがちょうどいいかもしれません。
100個好きを書いた結果
個人的ベスト5
5位/22.義理だから
4位/25.砂糖2個入れといたから
3位/75.それ以上、優しくしないでよ
2位/95.あんたで我慢してあげる
1位/100.バカ、きらい— あらにわ(新庭紺)@社畜小説家 (@araniwakon) January 12, 2020
というわけで、「好き」を書いた結果、自分の好みがわかりました。
あと、すごい達成感がありました。
こんなに「好き」を考えたことはなかったですね。
色んなシチュエーションを思い浮かべていましたね
このトレーニングは、すごい良いんじゃないでしょうか。
なお、他に私のツイートを見て、チャレンジしてくださった方もいました。
好きを使わない好きの表現の初手で死ぬ時は一緒がいいって言いだすのはメンヘラしかいねぇんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/11dLCmvlzt
— 湖畔十色 (@Toiro_Kohan) January 12, 2020
・優しいですね、〇〇さんのくせに。
・このまま世界が終わればいいって思います。貴方と一緒なので。
・どうしてこっち見てくれないんですか?
・たまには甘い言葉じゃなくたっていいのに。
・早く帰ってきてくださいね。
・記念日…?祝わなくていいですよ、どうせこの先も一緒なんですし。 https://t.co/IfppoqLFWD— はみ (@Lainy_vanity) January 12, 2020
96全てを捧げてもいいそう思えた
97惰性だなんて言い訳で、なんでもない気のない振りをして彼を呼ぶ
98こんなにも憎らしい。忘れてしまえばいっそ楽なのに
99恋というものがなければ人の心はどれほど穏やかだろうか
100ただただあなたを思うだけ— regalis@無言フォロー歓迎 (@regalis13) January 12, 2020
やってみました。
なんとか100個ひねり出した!
なんか微妙なのとか重複もあると思うけど!『好き』という感情を『好き』という言葉を使わずに表現する – カクヨム https://t.co/gSXldWC8nR
— 蓬莱風希 (@WL39AwHeneaIuuN) January 12, 2020
千差万別で、表現は人によるというのがよくわかって、とても楽しかったです。
まとめ
以上、小説のトレーニングに、100個の好きを書いてみよう、でした。
その結果、得られたことですが、言葉自体よりも、大事なものがわかりました。
シチュエーションです。
どんな言葉でも、どういう状況で、どういう言い方をしてるかで、伝わり方が違います
好きのバリエーションを考えた結果、どんな言葉でも、シチュエーションありきだということ。
言葉だけを切り取るより、それを言ってる状況をイメージしながら書いていた。
「あんたなんか大嫌い」という言葉も、泣いて恥ずかしがりながら言ってれば、それはもうアイラブユーと同義。かわいい。
— あらにわ(新庭紺)@社畜小説家 (@araniwakon) January 12, 2020
「バカ、きらい」という言葉も、恥ずかしがりながら言うと、それはもう好きと一緒ですよ。
普段使わないような表現をひねり出せました。
また、自分の好みがしっかりとわかりました。自己分析にもなるようです。
これは実際にやってみないとわからない感覚です。
「面倒くさい」と思ってる人も、試しにやってみてはいかがでしょう。
個人的ベスト5
5位/22.義理だから
4位/25.砂糖2個入れといたから
3位/75.それ以上、優しくしないでよ
2位/95.あんたで我慢してあげる
1位/100.バカ、きらい— あらにわ(新庭紺)@社畜小説家 (@araniwakon) January 12, 2020
私はツンデレが好きなようです
「好き」以外にも「嫌い」とか「美人」とか「かっこいい」とか、安直な言葉を、別の表現で言い回してみるのはどうでしょうか。
自分の中の表現に、何か芽生えるものがあるはずです。
おまけ
知人が作ってくれた音声です。93~100番目の好きが入ってます。
91.つい目で追いかけてしまう
92.惚れたでしょ
93.あんた、実家の犬に似てる
94.あんた、お父さんに似てる
95.あんたで我慢してあげる
96.良かったわね、私が幼なじみで
97.あんたといると退屈しないわ
98.あんたも飲む? 半分あげる
99.別にいいわよ、後ろ向いてくれたら
100.バカ、きらい— あらにわ(新庭紺)@社畜小説家 (@araniwakon) January 12, 2020
あと、新庭の100個の好きです。
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