こんにちわ、新庭(@araniwakon)です。
掌編ってご存じでしょうか?
今回は、初めて小説を書くなら掌編を書いてみようというお話です。
掌編ってどんな小説?
掌編というのは、簡単に言うと「ものすごく短い小説」のことです。
原稿用紙で言うと3~5枚といったところでしょうか。読めば五分もかからず読み終えることができると思います。
小説をこれから書いてみるという方は、まずは短い掌編を書いてみることおすすめします。
一度、 3~5枚で物語を書いてみてください。
掌編を書く理由について
まず最初に断っておきますが、小説は絶対に長編を書きあげるべきです。
書けるのでしたら、長編をがんがん書いてください。
なぜ長編なのか?
デビューするには、長編であるべきだからです。
私個人の感覚ですが、小説を分類すると、原稿用紙換算で下記だと考えています。
掌編:3~5枚
短編:50~100枚
長編:300~350枚以上
一般的な小説ですと、基本は長編です。
9割以上の小説が長編として発売されてるといっても過言ではありません。
仮に、新人賞を受賞して本にするとしても、長編の形でしか出版はされません。
短編の新人賞もありますが、受賞したとしても、おそらく雑誌に載って終わりでしょう。
その後、何本も短編を書いて、短編集として発売されることもありますが、なかなかに時間がかかるかと思います。
長編ですと、受賞したらそれを手直しして出版ですからね。
私は長編で受賞しても出版できませんでしたけどね!
ただ、短編連作という、短編を六作品ほど集めて長編扱いにして応募することもありますし、売られている本もそのような形態がよくあります。
私の好きな小説ですと、ぱっと思い浮かぶのが米澤穂信先生の「夏季限定トロピカルパフェ事件」でしょうか。よくできた短編連作だと思います。読んだことない方にはおすすめですので、ぜひ。
とまあ、そういった形で、短編連作を長編扱いとして新人賞に応募するのも手だと思います。
私は過去に短編連作で江戸川乱歩賞に応募したことがあります。ちなみにその時は二次落ちでした。一次選考は通過してましたので、短編連作がカテゴリーエラーになることはないと思いました。
とにかく、小説は長編を書く必要があります。
ただ、小説を初めて書こうと考えてる人に、いきなり長編を書くのはハードルが高く、挫折する人も多いです。
そのため、最初は掌編を書いて小説を書くということを体験しよう、ということです。
簡単な掌編の書き方
じゃあどうやって掌編を書いたらいいのか?
結論から書きますが、好きに書いてください。
あなたが書きたいものを、とにかく書いたらいいです。
文章力とか構成とかオチとかキャラクターとか、何でもいいです。
まずは文章を書くということに慣れてください。
原稿用紙五枚を埋めてください。
何でもいいです。
もう一度言います。
原稿用紙五枚をあなたの文章で埋めてください。
上手い文章でなくて構いません。
よくわからない展開でも構いません。
オチがついてなくても構いません。
原稿用紙五枚をあなたの文章で埋めて、完成させてください。
…………。
はい、どうでしょう。原稿用紙五枚を書くことができましたか?
書けた方は、おめでとうございます。
あなたの掌編が完成です。
それがあなたの書いた掌編です。
完成できましたね?
素晴らしい!
あなたは、小説を書き上げることができました。
これが、長編に続く第一歩となります。
もっとしっかりした作品を書きたいと思いますでしょうか?
だとしたら、次の掌編を書きましょう。何度でも書いて構いません。
文章を書きあげるという経験が大事なのです。
掌編は、簡単にその経験を得ることができるのです。
適当でもいいから掌編を書き上げよう
小説を完成できない人は、意外と多いです。
一番大事なのは、書き上げることができるのか、というところだと私は考えます。
書けない人は、それすらもできません。 小説を書き上げることが、どれくらい難しいことか。
色々考えすぎて書けない人は、たくさんいます。
そういった方も、何でもいいから掌編を書くべきだと私は思います。
中身なんて、なんでもいいじゃないですか。
まず最初の一歩は、書きたいものを、とにかく書いてみるのが大事です。
適当でもいいです。掌編を書き上げてみてください。
それがあなたの自信になり、次の作品へ繋がるはずです。
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