こんにちわ、新庭(@araniwakon)です
今回は段落の一文字目は空白という話をします。
この話は、小説を書く上での、基礎の基礎となります。
段落の最初は空白を!
わかりました。けど、どうして空白を空けないといけないんですか?
そうですね。
結論から書きますと、段落の1字空けはルールとして守ってくれればいいです。ルールです。何も考えずに守ってください。
なぜそう言ってるのかというと、明確な理由がわからないけど、そう決まっているからです。
近くにある本を開き、読んでください。1字、空いているはずです。
そういうわけで、あなたも、文章を書くときは、段落の最初は1字空けることを心がけてください。
というのも味気ないので、新庭がちょっと調べてみたことを残しておきます。
公用文に関する諸通知
文化庁のHPに公用文に関する諸通知というものがあります。
結構長い内容なのですが、公的書類の書き方の指針になるもののようです。
こちらの書類を見ていると、このような一文を発見しました。
第3 書き方について
執務能率を増進する目的をもって,書類の書き方について,次のことを実行する。
注 1. 文の書き出しおよび行を改めたときには 1 字さげて書き出す。
文化庁 公用文に関する諸通知 公用文改善の趣旨徹底について 昭和 27 年 4 月 4 日
「1字下げて書き出す」とありますね
公的文書の資料作成のものですが、国として、基準を設けていることがわかります。
小説に限らず、文章は1字下げることが基準となっているようです。
でも、理由はわかりませんね……
これ以外にも、色々調べてみました。
ですが、これといった理由を発見することができませんでした。
他に何かわかったことがあれば追記したいですが、現時点で明確な理由はわかっていません。
調べて感じましたが、理由がわかったところでルールが変わるわけないですよね。
いっそのこと開き直って、ルールだと考えて守るようにするのが一番な気がします。
1字空けの使い方の例
1字空けですが、地の文の段落にだけ適用されます。
会話文では、1字空けませんよ
というわけで、実際の文章をお見せします。
こちらが正しい例です。
文庫本を読み終えた俺は、目を閉じ、大きく息を吐いた。
「俺は……小説が好きだ」
だけど、小説だけじゃない。マンガも映画も、絵本だって好きだ。創作に触れている時、自分がその世界に飛び込んでいるような感覚に陥る。物語世界への没入。それが、たまらなく心地良い。
「色んな世界に、行ってみたい」
だから俺は、小説を読むんだ。
地の文の段落だけ、1字空けていますね
このように、地の文での段落最初だけ、1字空けるようにしてください。
2字や3字空けてはいけません。1字ですよ。
会話文は必ず 「 から始めてください。1字空ける必要はありません。
悪い例も載せておきます。
文庫本を読み終えた俺は、目を閉じ、大きく息を吐いた。
「俺は……小説が好きだ」
だけど、小説だけじゃない。マンガも映画も、絵本だって好きだ。創作に触れている時、自分がその世界に飛び込んでいるような感覚に陥る。物語世界への没入。それが、たまらなく心地良い。
「色んな世界に、行ってみたい」
だから俺は、小説を読むんだ。
ぐっちゃぐちゃですね……
適当に書いてみましたが、気持ち悪いですね。
1字空けてなかったり、会話文の頭も空けていたり。
見栄えが悪いし、目がついていきませんね。
つまり、ちゃんとルールを守っていれば、読みやすいということにも繋がります。
そのため、しっかりと守るようにしてください。
まとめ
段落の1字空けについて、紹介しました。
地の文では、段落の頭は1字空ける。
なぜなら、誰もが守っているルールだから。何も考えずに守るようにしてください。
そうすれば、あなたの小説の見栄えは良くなります。というか、普通になります。
文章作法については、どうでもいいと思っている方もいるかもしれませんが、守るだけで評価されることがあります。逆に、守らなければマイナス評価に繋がることがあります。
ご留意していただければと思います。
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