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こんにちわ、新庭(@araniwakon)です
今回はストーリーのジャンル「バカの勝利」についての話です。
ジャンルを意識することで、あなたの物語がとても良くなることをお約束します。
もし、あなたの作品の主人公がアウトサイダー(バカだったりまぬけだったり、はみ出され者として扱われている)だった場合、この記事を参考にしてみてください。
なお、ブレイクスナイダーの10のストーリージャンルについては、こちらの記事に書いています。
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その中の「バカの勝利」について、焦点を当ててみます
バカの勝利とは
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<バカ>は、神話でも伝説でも、重要な登場人物だ。表面的には単なるバカなまぬけ者に見えるが、実は最も賢い存在なのである。一見負け犬に見えるのでみんなに見下されているが、逆にそのおかげで<バカ>は最終的に光り輝く勝利を手に入れるチャンスに恵まれる。
「SAVE THE CATの法則」ブレイク・シュナイダー フィルムアート社
バカとはつまり、 アウトサイダー(はみ出し者)のことです。
アウトサイダーが勝利すると、観客も自分のことのように勝利した快感を味わうことができます。
どんな作品があるか
「バカの勝利」の例としては「デンジャラス・ビューティー」「フォレスト・ガンプ」「星の王子ニューヨークへ行く」があげられています。
デンジャラス・ビューティー
フォレスト・ガンプ
星の王子ニューヨークへ行く
3つのポイント<バカ><ミスマッチ><変質>
ブレイクスナイダーが言うに「バカの勝利」というジャンルは、3つのポイントがあります。
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それぞれについて解説していきます
<バカ>バカは自分のパワーをわかっていない
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「バカの勝利」でもっとも重要なのは、自分も周りも、主人公をアウトサイダーだと思っていることです。
主人公は、みんなにバカに、もしくは変わった存在だと思われています。
そして、主人公自身もそう感じています。
たとえば「デンジャラス・ビューティー」は私の大好きな映画なのですが、女主人公は警察官で、とてつもなく男勝りです。女性らしくありません。周りからも女性扱いされていません。主人公自身も「別に女らしくていい」といった素振りを見せています。
「フォレスト・ガンプ」も大好きです。主人公のガンプは、IQが低く、生まれつき障害がありいじめの標的にされていました。本当はすごいポテンシャルを持っているのですが、自分自身の可能性にはまったく気づいていません。
そういったバカという扱いをされているというところが、ポイントですね。
そんなバカが活躍するというのが「バカの勝利」なのです。
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成り上がりものでよく見られる構図ですね
<ミスマッチ>バカは陸に上がった魚である
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「バカ」は、水から上がった魚です。
どういうことかというと、主人公はとんでもない場所へと送り込まれるのです。
たとえば「デンジャラス・ビューティー」では、主人公は男勝りの警察官です。しかし、事件を追いかけるために、ミスコンテストに潜入捜査しなければならなくなります。
今まで女性らしく生きてこなかった「魚」が、ミスコンテストという女性らしさを追求する「陸」に上げられるのです。
それがミスマッチです。
主人公がどうやってその場を乗り切るのか。
とてもワクワクしませんか?
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このミスマッチが、面白さを生み出します
<変質>バカは生まれ変わって勝利する
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バカであった主人公が、ミスマッチな場所で、生まれ変わります。
そう、成長するのです。
「デンジャラス・ビューティー」では、女性らしくない主人公が、努力して美しさに磨きをかけて、ミスコンテストに出場します。そんな彼女を見て、男性たちも彼女を見直します。
本当は女性らしさを
バカにされていた主人公が、新しい場所で成長し、勝利する。
とてもなく爽快ですよ。
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どんな物語も、成長を描くことを忘れないでください
まとめ
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以上、ストーリーから見た10ジャンルの「バカの勝利」でした。
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3つのポイントを意識して、作品を作ってみてください
ちなみにですが、今回の記事はこちらの本を参考にしております。
とても勉強になる本ですので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
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