「氷菓」の次は「愚者のエンドロール」を読もう

読書
新庭紺
新庭紺

こんにちわ、新庭(@araniwakon)です

今日も読書記録です。昨日はアニメ化もされたことがある氷菓を書かせていただきました。

古典部シリーズと言われていますが、その二作目である「愚者のエンドロール」に関する感想等を書かせていただきます。久しぶりに読んでみようかなと思って、読み直してみました。

【簡単なあらすじ】
「省エネ主義」を信条とする神山高校1年生の折木奉太郎は、姉の勧めで古典部に入部した(氷菓)。古典部の面々は、2年F組の生徒が文化祭に向けて自主制作したミステリー映画の試写会へ招かれる。その映画は、脚本家の体調不良で話が進まなくなってしまったことで、事件の結末が描かれないまま終っていた。古典部は、映画の犯人役を探し出すように依頼される。

【読了時間】
約3時間

【読んだ感想】
昔一度読んだんですが、あんまり記憶に残ってなかったんですよね。
なぜかなと思ったんですが、個人的に館ものとか、建物の見取り図的なミステリが苦手だったからかな、とも思います。

ただ、作品の空気感はすごい好きで「ああ、自分は古典部シリーズ好きなんだな。っていうか米澤穂信が好きなんだな」ってじんわり思いますね。

改めて読み直すと、スマートな作品だと思います。文体がとても好みで、淡々と物語が進んでいきます。
物語自体は、大きな話ではないですが、キャラクターが好きになったら、小さな謎でも、楽しんで読める、というところが素晴らしいと思います。

余談なんですが、氷菓の作中で、主人公四人が、とある議論を進めるんですが、そこを読んでると「うーん、毒入りチョコレート事件かこれ」と思ったんですよ。アントニー・バークリーの。そしたら、どうやらこの「愚者のエンドロール」自体が、それのオマージュだということを知りました。途中でウイスキーボンボンを食べるシーンが出てくるんですが、もろそれですよね。「毒入りチョコレート事件」読んでないと気づかないですが。ミステリの世界ってそういうところありますよね。有名作を読んでると余計に楽しめるみたいな。古典作品いっぱい読んだ方がいいんだろうな、と思わされました。

【自分が感じた見所】
隠された謎が明らかになる瞬間ですかね。
氷菓もそうでしたけど、真実を見つけ出した瞬間、ぶわーっと来るものがありますね。

【こういう人におすすめしたい】
・青春ミステリを読みたい人
・キャラクターを好きになるような小説を読みたい人
・ラストで驚きたい人

【この小説から学んだこと】
・毒入りチョコレート事件のオマージュなんだな、これ
・オマージュって気づくためには古典作品いっぱい読まないといけないんだな……

【個人的な好み度】
★★★☆☆

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