こんにちわ、新庭(@araniwakon)です
今回はストーリーのジャンル「スーパーヒーロー」についての話です。
ジャンルを意識することで、あなたの物語がとても良くなることをお約束します。
もし、あなたの作品がヒーロー物や超人物、英雄物だった場合、この記事を参考にしてみてください。
なお、ブレイクスナイダーの10のストーリージャンルについては、こちらの記事に書いています。
その中の「スーパーヒーロー」について、焦点を当ててみます
スーパーヒーローとは
《スーパーヒーロー》というジャンルは、《難題に直面した平凡な奴》の対極にあり、正反対の定義が当てはまる。超人的な力を持つ主人公が、ありきたりで平凡な状況に置かれるのだ。
「SAVE THE CATの法則」ブレイク・シュナイダー フィルムアート社
主人公がヒーローでありながら、平凡な状況に置かれます。
主人公はすごい能力を持っていますが、それを周囲の人が理解してくれません。
人とは違うということがどういうことかを描くストーリーです。
どんな作品があるか
「スーパーヒーロー」の例としては「スパイダーマン」「スーパーマン」「ライオン・キング」があげられています。
スパイダーマン
スーパーマン
ライオン・キング
3つのポイント<スーパー><宿敵><弱点>
ブレイクスナイダーが言うに「スーパーヒーロー」というジャンルは、3つのポイントがあります。
それぞれについて解説していきます
<スーパー>主人公に特別な何かが必要である
スーパーヒーローは、普通の人が持っていないパワーや使命を持っています。
それはとても魅力的で、最初は楽しく見えますし、読者にとっては特別に感じられます。
たとえばスパイダーマンなら、主人公は放射能を浴びたクモに噛まれたことで、クモ由来の超人的な能力を得ます。
スーパーマンは地球に逃げてきたクリプトン星人で、太陽のエネルギーで超人的な力を発揮することができます。
また、ライオン・キングでは、主人公は超人的な力を持っていませんが、未来の王になるという特別な使命を持っています。
つまり、スーパー(優れている)を持っているのが、このジャンルの特徴です。
超人的な力、もしくは偉大になる使命……つまり「スーパー」が必要ということですね
<宿敵>主人公に対立する同等以上の敵
主人公には宿敵、すなわちライバルが必要です。
ライバルは、主人公と同等の力――もしくはそれ以上の能力を持っています。
物語を面白くする要素は、葛藤です。対立するものがあってこそ、読者の感情が揺さぶられます。
そのため、主人公と同じレベルでの宿敵が必要となるのです。
ライバルとの対立による葛藤が物語を盛り上げてくれます
<弱点>パワーあるゆえの代償、呪い
スーパーヒーローには、弱点が必要です。
その方が読者に好かれやすくなり、共感されやすくなるためです。
弱点のない人には、なかなか共感できないのではないでしょうか。
たとえばスパイダーマンなら、主人公のピーターは自分の姿を隠しておく必要があります。超人的な力を隠さないといけないからですね。
そのように、スーパーを持っているからこその弱点があれば、その能力も際立ちますね。
他にわかりやすい例だと、下記でしょうか。
- ウルトラマン→宇宙人。すごい力を持っているが地球では3分しか戦えない
- ルフィ(ワンピース)→悪魔の実で特殊能力を手に入れるが、泳げなくなる
- 孫悟空(ドラゴンボール)→戦闘民族サイヤ人は尻尾が弱点
完璧な人間はいない、と覚えたらいいです
まとめ
以上、ストーリーから見た10ジャンルの「スーパーヒーロー」でした。
3つのポイントを意識して、作品を作ってみてください
ちなみにですが、今回の記事はこちらの本を参考にしております。
とても勉強になる本ですので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
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